秋田魁新報社の新聞教室が19日、秋田県藤里町の藤里学園で開かれた。5年生12人が新聞の果たす役割や効率的な読み方、記事の書き方について学んだ。
講師を務めた大館支社の担当者が、近年はインターネットや交流サイト(SNS)の普及でフェイクニュースが広がりやすくなっている状況を紹介。「信頼性の高い新聞を活用することで、正しい情報を選び取ることができる」などと述べた。
続いて、児童たちが当日の朝刊を手に取りながら、新聞の読み方を教わった。講師は新聞には新書2冊分に当たる量の活字があることを伝え、「見出しを見てから記事を選べば、時間がなくても情報をつかむことができる」と説明。児童たちは実際に読んでみたい記事を選び、見出しの言葉や写真を頼りにスポーツの話題やイルミネーションの記事に目を留めていた。
自分の体験を基にした記事の執筆にも挑戦。稲刈りや演奏コンクールなどをテーマに選び、第1段落に「いつ」「どこで」「何が(誰が)」「どうした」といった要点を盛り込んで書き上げた。
藤里学園の吉岡渚さんは「これまで新聞になじみがなかったが、気になる話題も載っていた。あしたからも読んでみたいと思った」と話した。