第15回新聞きりぬきコンクール・最優秀作品と講評
秋田魁新報から気になる記事を切り抜いて作品を作る「第15回新聞きりぬきコンクール」(秋田魁新報社主催)の審査がこのほど、秋田市の秋田魁新報社で行われました。▽小学校4年生以下▽小学校高学年▽中学生▽高校生・一般▽特別支援教育の5部門に計144点の応募があり、35点が入賞しました。学校賞は横手市の増田中学校に決まりました。
今回は、私たちの生活に大きな影響を及ぼした大雨や猛暑、クマの被害のほか、人工知能や男女格差、秋田犬や地域の伝統など、多彩なテーマの作品が集まりました。関心を持ったテーマを掘り下げたり、めりはりのあるレイアウトで読ませる工夫をしたりと、それぞれの作品には個性があふれていました。
各部門の最優秀作品を紹介します。
小学校4年生以下の部:最優秀賞
【講評】生誕100年を迎えた忠犬ハチ公や秋田犬を題材にしました。ハチ公やイベントを紹介するだけでなく、飼育などを巡る問題にも目を向けました。長い記事や大きな写真を生かしたレイアウトも優れています。
小学校高学年の部:最優秀賞
【講評】自転車利用者のヘルメット着用を巡る記事をまとめました。低い着用率や着用しない理由を探ったほか、未着用の危険性にも迫っています。自分たちに身近な乗り物の安全性について考えさせる構成が見事です。
中学生の部:最優秀賞
【講評】記事を通して人工知能(AI)との共存について考えました。AIが持つ正と負の両面を模造紙の左右に配置するなどレイアウトの工夫が光ります。さまざまな情報を基に自分でしっかり考えて意見をまとめています。
高校生・一般の部:最優秀賞
【講評】自分の子どもに伝えたい、母として心にとどめたい言葉を集めた作品。日々の子育てから生まれる気付きや子どもへの思いが込められたコメントが読み手を引きつけます。見出しと記事、コメントも読みやすく配置しています。
特別支援教育の部:最優秀賞
【講評】みんなで守り、未来につなげたい秋田県の自然を題材にまとめました。花や木、食べ物に加えて自然災害にも目を向け、見やすく仕上げています。コメントからは記事を丁寧に読んでいることが伝わります。
※画像をクリックすると、拡大表示します。