秋田市でNIE研究会 教員ら実践報告、新聞活用へ理解深める

実践報告などを通して新聞活用への理解を深めた県NIE研究会

 学校の授業などに新聞を活用する「NIE」について理解を深める秋田県NIE研究会が25日、秋田市のさきがけホールセミナールームで開かれた。県内の小中学校、高校の教員ら約30人が参加し、日頃の実践の報告を通じ新聞活用への理解を深めた。

 教育関係者や新聞社、通信社でつくる県NIE推進協議会(会長・外池智秋田大大学院教育学研究科教授)の主催。テーマは「深い学び、教室から社会を見つめて」。外池会長が「実践校の豊かな取り組みが、今後のNIE推進に生かされることを期待したい」とあいさつした。

 続いて実践校の岩城小学校(由利本荘市)、横手明峰中学校(横手市)と、授業などで新聞を積極的に活用している六郷高校(美郷町)の教員が、それぞれの取り組みを紹介した。

 このうち、横手明峰中学校の伊藤悠教諭は、授業での活用事例のほか、校内各所に掲示コーナーを設けるなど、生徒が新聞に触れやすい環境を整えていることを説明。アンケートを基に「生徒自身が文章の読み方や書き方の力がついたと感じているのが成果の一つだ」と述べた。

 参加した実践校の一つ、生保内中学校の鈴木茂教頭は「NIEを通じて社会のニュースを自分事として考える力が育っているように感じている。今後は学年や学校として、より組織的に展開していきたい」と話した。

(2023/11/26 秋田魁新報掲載)