魁新報社で県高文連・学校新聞講習会 話引き出すこつ学ぶ

グループごとにインタビュー取材に取り組む生徒たち

 県高校文化連盟新聞部会(部会長・湯澤寛秋田西高校長)の第24回学校新聞講習会が31日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。県内9校の新聞部員など生徒36人が参加。記事の書き方や割り付けなど新聞作りの基礎を学んだほか、インタビュー取材を通し交流を深めた。

 湯澤部会長は「令和8年度には本県で全国高校総合文化祭が開かれる。皆さんの活動が後輩へ引き継がれ、花咲くことを信じている」とあいさつ。同社記者が、新聞記事の特徴や見出しの付け方、目を引くレイアウトの工夫などについて解説した。生徒はそれぞれの学校新聞に生かそうと真剣にメモを取っていた。

 続いて、初めて顔を合わせた生徒4、5人がグループとなり、インタビュー取材に挑戦。グループの1人に対し、囲み取材を行った。「趣味は何ですか」「特技はありますか」など、初めは少し緊張した口調で質問していた生徒も、次第に打ち解け、会話が弾むようになった。取材後、生徒たちは本紙くらし欄「オン・オフ」の記事を参考に、紹介記事を書き上げた。

 このほか児童は、記事と同様、写真にも事実を読者に分かりやすく伝える狙いがあることを学んだ。複数ある写真の中から、記事に最も合うものを選ぶ演習などを通じ、記事と写真の関係にも理解を深めた。

 能代高3年の西巻樹李さんは「記事を読まなくても内容が分かるような見出しを付けることや、取材の時は相手との雰囲気づくりが大切だと分かった」と話した。

(2023/06/01 秋田魁新報掲載)