「読まれる紙面」どう作る 県高文連・学校新聞講習会

田植えの動画を見て、記事を執筆する生徒たち

 県高校文化連盟新聞部会(部会長・木村利夫横手高校長)の第22回学校新聞講習会が29日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。生徒が記事の書き方や見出しの付け方など、新聞作りの基本を学んだ。

 学校新聞を制作している高校10校の生徒や教員計約90人が参加。木村部会長が「他校の生徒と交流しながら、手に取って読んでもらえる新聞を作るにはどうしたらいいのか、考える機会にしてほしい」とあいさつした。

 生徒は、秋田市の金足農業高校が毎年行っている田植えの様子を映した動画を見て、記事の執筆に挑戦。動画を見た後に、同社読者局の担当者を取材相手に見立てて執筆に必要な情報を取材した。「参加した生徒は何と言っていたか」「コメの品種は何か」などの質問が出たほか、「田植えをした実習田はどこにあるか」という質問には、今月28日に実際に田植えを行った金足農業高の生徒が「校舎から数分の所です」と答える場面もあった。

 その後、動画と取材した情報を基に記事を執筆。秋田魁新報に載った記事と自分が書いた記事を読み比べた。

 横手高3年の佐々木裕紀さんは「記者が書いた文章はコメントを2人分載せるなど、情報がより多く自然な形で盛り込まれていた。取材を受けた人のそのままの思いを、より多く伝えられるような新聞を作っていきたい」と話した。

(2019/05/30 秋田魁新報掲載)