新聞を学校の授業などに活用する「NIE」について理解を深める秋田県NIE研究会が7日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。県内の小中学校、高校の教員ら約30人が参加。実践報告やグループ討議を行い、NIEに継続的に取り組む意義やその具体策について意見を交えた。
教育関係者や新聞社、通信社でつくる県NIE推進協議会(会長・外池智秋田大大学院教育学研究科教授)の主催。テーマは「持続可能なNIE実践を目指して」。外池会長が「実践の場で抱える課題について共に考える有意義な時間にしてほしい」などとあいさつした。
参加者は4グループに分かれ意見交換。教員からは「他業務で忙しく、時間的にNIEに取り組めない」「これから取り組む若い先生は手法が分からないようだ」といった声が上がった。こうした課題の解決に向け「NIEに関する過去の実践や手法を共有する仕組みが必要ではないか」などの意見があった。
参加した横手明峰中学校の佐々木雅典教諭は「NIEに取り組む学校それぞれに工夫があり、参考になった。しっかりと持ち帰って生かしたい」と話した。
研究会ではグループ討議に先立ち、本年度のNIE実践指定校である明徳小学校(秋田市)と、生保内中学校(仙北市)の担当教員が、それぞれの取り組みについて報告した。