秋田県内の教員ら、新聞の活用法探る 秋田魁新報社で研究会

実践報告などを通して新聞活用への理解を深めたNIE研究会

 学校の授業などに新聞を活用する「NIE」について理解を深める「NIE研究会」が26日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。県内の小中学校、高校の教員ら約20人が参加し、実践報告を通じて新聞活用の方法を探った。教育関係者や新聞社、通信社でつくる県NIE推進協議会(会長・外池智秋田大大学院教授)の主催。

 研究会のテーマは「社会とつながるNIE」。外池会長が「NIE実践校同士の意見交換や校種を超えて先進的な実践を共有する機会はあまりなく、参加者としても楽しみにしている」とあいさつ。続いて実践指定校の山瀬小学校(大館市)、西目中学校(由利本荘市)、大曲高校(大仙市)の教員が、各校での取り組みを紹介した。

 このうち、西目中の金惟(ゆい)教諭は校内に設けたNIEコーナーやテーマに沿った記事を探す活動などを紹介。授業での新聞活用を通じ「生徒の視野が広がると感じた」と話した上で、「生徒が世の中の問題に気付けるようになってきており、NIEに取り組んでいることが生徒の姿として現れるようになってきた」と述べた。

 参加した小坂小・中学校の鈴木真澄統括教頭は「新聞の活用法は学年や発達に応じて異なる。小学校から中学校へステップアップしていく取り組みを見て、系統立った活動の必要性を感じた」と話した。

(2022/11/27 秋田魁新報掲載)