「大曲の花火」どう伝えた NIE学習会、教員ら4紙読み比べ

新聞記事を読み比べるワークショップなどを行ったNIE学習会

 授業の教材として新聞記事を活用する方法を学ぶ「NIE学習会」が7日、横手市のかまくら館で開かれた。県内の教員や高校生ら18人が参加。新聞を読み比べるワークショップなどを行い、子どもたちの言葉を豊かにする手法を探った。

 学習会では、十文字第一小学校(同市)の赤川美和子教諭(教育専門監)が、独創的な国語教育で知られる教育者・大村はまさん(故人)が考案した「表現比べ」に基づいたワークショップを実施。今年の「大曲の花火」に関する4紙の新聞記事を読み比べ、それぞれで使われている語句や表現にどんな意味や効果があるか話し合った。

 参加者からは「花火職人について『腕利きの』や『選び抜かれた』といった表現があった。授業ではそれぞれの意味について興味を持って調べそうだ」などの意見が出された。

 赤川教諭は「子どもたちに正確な言葉や表現を身に付けさせる上で新聞は適切な教材。リアリティー、タイムリーという特性もあり、NIEは社会と子どもを結び付ける役割がある」と述べた。

 また県NIE推進協議会の実践指定校である岩城小学校(由利本荘市)の高野睦校長と安齋知子教諭が、今年8月に宇都宮市で開かれたNIE全国大会の模様を報告した。高野校長は「先進校の事例を参考に、新聞を活用するNIEタイムを取り入れた。他にも家庭や関係機関と連携しながら取り組みを進め、成果を出していきたい」と述べた。

(2019/12/08 秋田魁新報掲載)