県内高校生ら、新聞作りの基本学ぶ 秋田魁新報社で学校新聞講習会

大久保記者(左)に質問しながら記事を書く生徒たち

 秋田県高校文化連盟新聞部会(部会長・仲山智秋田西高校長)の第26回学校新聞講習会が29日、秋田市の秋田魁新報社で開かれた。県内9校から、学校新聞の編集、制作に携わる生徒56人が参加。記事の書き方や見出しの付け方など新聞作りの基本を学んだほか、本紙記者を相手にインタビューし原稿を執筆する演習に取り組んだ。

 同社読者局の担当者が新聞の役割や魅力を紹介。ニュースを伝える上で重要な文章構成、見出しやレイアウトを考える際の留意点、取材時の心構えなども解説した。

 演習では、昨年12月から4カ月にわたり第66次南極観測隊に同行取材した大久保瑠衣記者が講話した。隊員と生活を共にしながら活動を取材した体験に加え、荷物運びや食事作り、観測業務の補助などに当たったエピソードも披露した。

 続いて、生徒たちが大久保記者へのインタビューに挑戦。南極で見た動物や天気、印象に残っているシーンなどについて質問した。大変だったことを問われた大久保記者は「厳しい寒さの中、カメラやドローンを操作するために薄手の手袋を着けていたら軽い凍傷になった。体力的にしんどかった」と答えた。生徒たちは熱心にメモを取り、それを基に大久保記者の体験を紹介する記事を書き上げた。

 秋田高2年の加賀谷平翔(たいぞう)さんは「読みやすい新聞はレイアウトなど細かい部分にこだわりが詰まっていると感じた。学校新聞もテーマやレイアウトを工夫して作っていきたい」と話した。

(2025/05/30 秋田魁新報掲載)