
学校新聞を指導する全国の高校教員や新聞部顧問らの研修会が11日、秋田市中通のにぎわい交流館で2日間の日程で始まった。約30人が記念講演やグループ討議を通じ、高校での新聞教育の普及、学校新聞の活性化の方策を探った。
県NIE推進協議会の外池智会長(秋田大大学院教授)が「秋田県におけるNIE実践の現状と取り組み」と題し、記念講演した。児童生徒が気になった記事や読んだ感想を校内に掲示して情報交換したり、記事を参考にしたクイズを出し合って社会問題に理解を深めたりした事例を紹介。「子どもたちが新聞を身近に感じ、興味関心を広げた」と成果を語った。
能代松陽高の松村美峰教諭による実践報告を受けたグループ討議では、参加者9人が「地域を取材する際、生徒たちの問題意識をいかに高めるかが課題」「1回の記事化で終わらず、後にインタビューや追跡取材を検討してはどうか」などと意見を交わした。
このほか、第2回全国高校新聞コンテスト(応募89校)の表彰式も実施した。金賞は、「被爆80年」をテーマに取材して特集号を作成した広島県の崇徳高など5校。
研修会は、全国高等学校新聞教育研究会などが、全国高校総合文化祭の次年度開催地で、毎年開いている。
12日は、技術講座や研究分科会などを行う。