秋田市の戸島小で新聞教室 取材の心構えなど学ぶ

新聞社や記者の仕事について学ぶ戸島小児童

 秋田魁新報社の新聞教室が10日、秋田市河辺の戸島小学校(大野一紀校長)で開かれ、6年生12人が本紙記者から新聞社や記者の仕事について学んだ。

 教室では秋田魁新報社社会部の阿部拓郎記者(29)が、取材から執筆、記事が掲載されるまでの流れを説明。事件や事故、自然災害などの発生に素早く対応することや、情報を得るために粘り強い取材を続けることなど、日頃の活動の一端を紹介した。

 「取材で心がけていることは何ですか」との質問に対しては、「メモを取りながらも相手の目をしっかりと見て話を聞く」「取材前に聞きたいことを考えておく」などと説明。記事を書くときは「小中学生でも理解できるように分かりやすい表現に気を配っている」と話した。

 このほか児童からは、記者になったきっかけや、仕事の醍醐味(だいごみ)、社会人になるとはどういうことかなど、さまざまな質問が出された。正木月菜(るな)さんは「相手の目を見て話を聞くことなど、学んだことを今後の自分の人生に生かしていきたい」と話した。

 教室は「働くこと」の意義を理解する総合的な学習の一環。6年生は先月31日、同市御所野のさきがけ印刷センターを見学し、新聞が発行されるまでの流れを学んだ。

(2023/02/11 秋田魁新報掲載)