教育に新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践を報告し、課題を議論する日本NIE学会第19回大会が、このほどオンラインで開催された。テーマは「高度情報化社会におけるNIEの役割―NIEならではの探究活動を充実させるために―」。
学校の授業で重視すべき目標について話し合うシンポジウムには元新聞記者や大学教授、ニュースパーク(日本新聞博物館)館長が参加した。記事を紹介してニュースを知るだけでは不十分だとして「新聞によって社会の選択や決定に関わっていく『主権者意識』を醸成する必要がある」との意見が出た。
授業や部活動での実践を披露する研究発表もあった。岡山県立岡山南高新聞部は、ロシアによるウクライナ侵攻を「自分ごと」として捉えるため学校新聞で特集を組んだ経緯を説明した。
大会実行委員会は横浜国立大が務めた。