日本新聞協会は14日、家族や友人と新聞記事を読んで話し合った感想をまとめる第11回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の審査結果を発表した。本県からは、西目小学校(由利本荘市)の鷹嶋寿怜(ちさと)さん(5年)の感想文が優秀賞に輝いた。鷹嶋さんは「初めての応募作品が受賞して、とてもうれしい。協力してくれた両親に感謝している」と喜びを語った。本県からの優秀賞は2人目。
鷹嶋さんが選んだのは、5月18日付本紙の「国給付金を花火75発に」という見出しの記事。大仙市の男性2人が、新型コロナウイルスの収束を願い、政府の特別定額給付金を元手に花火75発を打ち上げた―という内容。感想文では、両親から記事への意見だけを聞くつもりだったが逆に、「自分には何ができると思う?」と問われ、答えの分からない宿題を出された気分になった、とその時の心境をつづっている。
答えを探す鷹嶋さんは、マスク不足時に両親を喜ばせるために、マスクを手作りしようとして失敗。それを捨てようとしたところ、両親に「うまいか下手かは関係ない。行動の価値は自分で決めることじゃないよ」と言われた経験から、「誰かを思う気持ちを行動にして形にすることが大切なのだ」という結論に達し、「宿題が解けた」とまとめた。
鷹嶋さんは「自分の思っていることが書けた。次はさらに上を目指したい」と話した。
同コンクールは全国の小中学生と高校生らが対象。国内外から5万7977点、うち本県からは1084点の応募があった。受賞の内訳は、最優秀賞3点、優秀賞30点、奨励賞120点。優秀学校賞は15校、学校奨励賞158校だった。
鷹嶋さん以外の本県の受賞者、学校は次の通り。(敬称略)
▽奨励賞=白石すみれ(横手明峰中3年)、小松陽向、清水川愛、杉本朝陽(以上大曲高1年)▽優秀学校賞=植田小(横手市)、横手明峰中▽学校奨励賞=十文字中(横手市)