秋田魁新報から気になる記事を切り抜いて作品を作る「第11回新聞きりぬきコンクール」(秋田魁新報社主催)の表彰式が23日、秋田市のさきがけホールで行われた。小学校4年生以下と同高学年、中学生、高校生・一般、特別支援教育の5部門で入賞した36個人・グループと、学校賞の1校が表彰された。
入賞者ら約120人が出席。同社の鹿川公利執行役員読者局長が、共催の新聞インキメーカー・DICグラフィックス(本社・東京)の木村勝則・東北支店長兼東北営業グループマネジャーと共に、入賞者に賞状と記念品を手渡した。
式では審査委員長を務めた渡部克宏・県教育次長の講評を代読。「『今』をしっかり見詰めることが明るい未来の創造につながることを改めて実感した」などと紹介した。
入賞者のうち、特別支援教育の部で最優秀賞に選ばれた大曲支援学校中学部3年の佐藤聖さん・鈴木太陽さん・町田怜奈さんは「消費税の増税」をテーマに記事を集め、校内の生徒や先生計35人にアンケートを行った結果も盛り込んだ。佐藤さんは「3人でそれぞれ興味を持った記事を切り抜いた。来年も挑戦したい」と話した。
中学生の部で最優秀賞に選ばれた秋田南高中等部3年の田口優美さんは、令和への改元をテーマに記事を集めた。田口さんは「平成の出来事を切り抜くことで、令和の時代の主役として生きていく自分たちがどんなことに取り組んでいかなければならないのか、考えるきっかけとなった」と話した。
応募点数は計191点。入賞作品は12月1日まで秋田市のさきがけホールで展示する(午前10時~午後5時、25日と30日は休館やイベントのため見学不可)。入場無料。